07/25/2015    鰻の思い出



うなぎと言えば思い出す話。




うちの近所に、



世田谷の名店の暖簾を分けた



と書いてある鰻屋があった。




いまから10年前に当


時の彼女の真由美さんと



丑の日に始めて行ってみた。





普段はあまり客が入っていないような店も、



この日は満席でようやく座れた。





すぐに店員に目が行った。



明らかにこの日に駆り出された



知り合いのような女性が数人、



ファーストフード店のような対応を客にしていた。





鰻がなかなか出てこないことを



ちくりと言う老人の客がいた。




店員の女は



土用の丑の日ですから仕方ないんです、


と冷たく対応。





そのあと、



厨房に入った店員の声が客席にも聞こえた。




「この人たち、今日しか来ないのにね。」




その翌年から、その鰻屋には行かなかった。




と言うか行けなかった。




そんなことが知り渡ったのか、



店はつぶれた。





毎日その前を通る僕は、



丑の日になるとそのことを思い出す。








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